未亡人 おさじが楽しく語ります

苦しい死別を経験した、いまは明るい未亡人のはなしです

黒くて金色の重々しい仏壇は、勘弁してください


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私は結婚して3年で相方を亡くしたわけですが、家族と今生の別れをしてお弔いをする、という準備を全くしておりませんでした。

それもそうです、50歳~60歳になって、周りでちらほらとそんな話題が増えてきて、さてようやく意識しようかしら。。。ってところです。

 

結婚と同時に新築の戸建てを購入しまして、お洒落なインテリアにも拘ってお気に入りに囲まれて暮らしていました。

ですが、そこへきて早すぎる想定外のお見送り!

私のお気に入りの生活の中に、お仏壇やお祈りのスペースを設けることなど、まったく考慮していなかったのです。

 

さて、仏教でお世話になると決めたので、お位牌を用意して・・・

であればそれを入れる仏壇も、必然的にセットで準備することになります。

 

私のお仏壇のイメージは、和室にデデン!と存在感たっぷりの黒光りしたどでかい箱と、ギラッギラ輝く黄金の装飾・・・仏壇の上からは亡くなった方の遺影が見下ろしていて・・・(実家がそれです)

ですが、狭小住宅の我が家はどの部屋にも、そんなものが鎮座するスペースはありませんし、なによりテイストが違いすぎて、私のお気に入りとは到底マッチいたしません。

現実的ではないし、はっきり言って辛いと思いました。

 

そんな想いをいだきつつ、いち早く用意をしなければならないので地元の仏具屋さんへ足を運びました。

そこではやはり、イメージ通りのどでかい黒光り達が、どうだ!!!とばかりに並んでいます。

「・・・欲しくないなぁ」と思いながら店内を見て回っていますと、小ぶりで黒光りしていない可愛らしい木製のお仏壇を発見

スタッフに尋ましたら、現代仏壇モダン仏壇、などと呼ばれる商品だとのことです。

黒光り達に比べると、清潔感があり(完全なる主観で失敬)我が家の家具やテイストにも馴染みそうです。ただし、店内商品ラインナップを見てみますと、黒光りが8割を占めていて、当時我が地元ではまだまだ一般的ではないようでした。

私はその数少ないラインナップからひとつ選び、上の画像のおりんや香炉も可愛らしいガラス製のもので一通り揃えました。

 

当時は焦って地元店舗で探したのですが、後日ネットで検索すると、もっと”らしさ”のかけらもないステキなお仏壇があるではないですか!!!もっとじっくり調べる時間があれば・・・ちょっぴり後悔。

仏壇は箱型という固定概念を打ち破り、木枠の中に写真を飾れるようになっているものだったり・・・きっと昔の人が見たらビックリするんでしょうね。

 

でも確実に、私のようなニーズが増えているということです。

日本の住宅事情の変化に合わせて、仏壇やご供養のデザイン・サイズも変わっていくんですね。小さいお家にあわせてリビングにでもちょこんと置けて、ほかの家具とも色馴染みが良くて。

仏壇はご先祖様をお祭りするものだから、みんなこういうものを使っているのだから・・・というコモンセンスに囚われない積極さはいいですね。

これから、もっとかわいらしくてデザイン性のあるものがきっと増えるでしょうから、そのときのテイストにあわせて買い替えたりしてみてもいいかもしれませんね。

安い買い物ではありませんが…

 

前の記事で、今のうちから信仰について考えておくと、葬儀の際に慌てずにすみますよと綴りましたが、こういったお祈りのスペースやデザインについても予め調べておくといいと思います。

自分のセンスにしっくりくるものを使えれば、それに越したことないですもんね。

もっと聡明な方は、お仏壇を置かずに写真とお花だけを飾っている方もいらっしゃるようですし。そんなお祈りのかたちがあっても当然いいですね、ステキだとおもいました。

 

※完全に私の主観で綴っております。不快に思われましたら、恐れ入ります。_(._.)_