未亡人 おさじが楽しく語ります

苦しい死別を経験した、いまは明るい未亡人のはなしです

これドラマじゃないの!?私のことなの!?

仕事中の不慮の事故で相方を亡くし、いきなり自分の人生の行先が絶たれました。

きっとこのまま、ケンカしながらも二人で暮らして子供を産んで、それなりに平凡な家庭を築いて歳をとっていくんだろうなぁと思っていたのに…

青天の霹靂…

奈落の底に落ちる…

まさにこれを身をもって経験したわけです。しみじみと、あぁこういうことだわ。と感じました。

 

先ずはこのドラマのような辛い現実を受け入れることから始まった気がします。

人に迷惑もかけず、平凡だけど真面目にそれなりに生きてきた私に、こんな悲劇が訪れるわけがない、と。毎朝目が覚めた瞬間から、こんな事が本当に我が身に起こった事なのか、寝ぼけた頭で確認の作業から始まりました。

 

本当に私のことなのか?

何がいけなかったのか?

どうすればよかったのか?

なんでこんな事が我が身に起こるのか?

 

そして、今まで当たり前に隣にいた相方が、いない。一緒にいた人が突然いない。心にも、隣にも相方が占めていたエリアがぽっかりと空洞となって、まるで目に見えるようでした。これが、言葉では言い尽くせない苦しみでした。心を掻きむしられるような、強い強い悲しみ。泣いても泣いても楽になることはなく、でも泣くことしか出来ず…。

 

彼に、置いていかないで!私も連れていって!と願いました。それが叶わなければ、こんな予期せぬハプニングで無茶苦茶になった人生をやり直したい。と思いました。死んじゃいたい、と思った事がありました。

ですが、私のチキンが幸して、死のうとは思わなかったんですね。

いやー、よかった。

本当に良かった。

きっと守ってもらってたんだな〜。

 

そして今、あの日から8年が経ちました。

死別の苦しみがどう消化、昇華されるのか…これは生きている限り変化を続けるのでしょうから、結論は出せないんだと思いますが、今現在どう感じているかと言うと、もうすっかり元気。我が人生のほんの一時、通過点にすぎないと俯瞰して見られるようになりましたとさ。

しかも精神的にタフになってグレードアップしてるしね。

人って逞しい!

我ながらよく耐えた。自分最高★

ここだけは、自分を誇りに思います。

※あっ、誤解のないように!勿論、支えてくれた人があってこそです。そこの感謝はまた別格です。

 

こうやってあの時を思い出しながらしたためる作業というのは、またひとつ頭や心の整理になっていいもんですね。