未亡人 おさじが楽しく語ります

苦しい死別を経験した、いまは明るい未亡人のはなしです

バキバキのキラキラ未亡人、爆誕!!!

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死別の苦しみ、ショックで真っ暗になってしまった自分を立て直すためにしていた自助努力があります。
それは、いつも以上に身だしなみに気を付けることでした。

 

哀しみでひしゃげた私を側で見ていた妹に

「こんな時だからこそ、綺麗な格好をして明るい色を身につけて、お花のようにしていよう」と言われたことがきっかけでした。

未亡人だからって、気の毒感まる出しで真っ黒では余計に暗くなりますものね。

哀しいからって、化粧もしないで服装にも気をかけず汚ならしくしていたら、余計に不幸にどっぷり浸かってしまいますしね。

そんなことになってしまったら、この先の私の人生にとってどんなに悪しきことなのか、容易に想像ができました。

不幸に飲み込まれてはいけない。ここで、一定レベルを保っていないと、ずるずると良くない方へ落ちていく。

この負の連鎖にはまっては、絶対にならない!絶ち切らないといけない!と強く奮起したのでした。

 

お先真っ暗、哀しみに打ちひしがれていても、せめて最低限の清潔感だけは保つように心がけていました。

とは言え、もともとファッションも割りと好きでしたので、いつも以上に明るい色味をとりいれ、メイクもヘアーアレンジもバッチリにして過ごしていました。

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ヒールをならしながら市役所やら税務署やら、相方死後の事務処理に駆け回りましたし、メイク完璧で会社との協議に堂々と応じてました( ´∀`)

悲しくても、口元はなるべく口角をあげて、微笑みを絶やさずアルカイックスマイル(´∀`)

俯かず、顔をあげてきちんとまっすぐ前を向き、胸を張って!

なんて自分を鼓舞してやっていたのです。

悲壮感たっぷりの伏し目がちなやつれた女…そんな未亡人とは程遠い、バッキバキのキラキラ未亡人からスタートしたのでした。

今、冷静になって思い返すと、ちょっとやり過ぎてたかしらと思うほど…今よりずっと意識が高かった。

 

 

改めて思うのですが、色どりって無くても生きていけるものです。お花もそうです。お花を飾らなくたって当然生活はできます。ですが、これらは必要不可欠なものではないけれど、あればより良く、より心地よく、より明るくといった具合に、+αの作用を担ってくれます。

そしてその作用が、あの頃の私には大変な効果をもたらしてくれていたようです。

私にとって、色どりやオシャレは生活に華を添えて、心の回復をサポートしてくれるサプリメントのようなものだったのでしょうね。

そうして過ごしているうちに、お洒落の効果も手伝って、段々と心の明るさを取り戻していきました。

 

さてあの日から大分歳をとった今も、相変わらず色を取り入れて生活を続けています。きれいな色のお皿やグラスを使ってみたり。年甲斐もなく赤いセーターを着てみたり。

何はともあれもうすっかり元気になって、今では小躍りするロックンフラワーになりました。